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人一倍働き者で、我慢強い肝臓は、少しぐらいダメージを受けても黙って働きつづけてしまうので、病気になっていることに気づきにくいのが特徴です。肝炎 » 肝硬変 » 肝がんと症状が進んでしまわないように、健康診断で肝機能の異常を指摘された方は、1度精密検査を受けることをおすすめします。
C型慢性肝炎
C型慢性肝炎はC型肝炎ウィルス(HCV)により引き起こされる慢性肝炎です。慢性肝炎から肝硬変に長期間かけ進展しその中から高率に肝癌が発生します。慢性肝炎自体の症状ははっきりしないことも多く、気がついたときには病状が相当進行していることも稀ではありません。
治療としてはインターフェロン(IFN)によりHCVを体内から除去することが根本的なことです。IFN治療は新しい製剤の開発、併用薬の開発などで長足の進歩をとげています。インターフェロンは以前は週に3回以上投与していましたが、ペグインターフェロンという新しい製剤は効果が持続するため週に一回ですみます。またリバビリンという内服薬はそれだけではHCVに効果を持ちませんが、IFNと併用することにより、IFNの効果を著明に高めます。
この併用療法の大雑把な治療方法と成績は以下のようです。(HCVのタイプで異なります)タイプ1では1年から1年半の治療で、約5~6割のHCVの消失をみます。タイプ2では半年の治療で、約8~9割のHCVの消失をみます。またHCV消失のみられなかった症例でも肝癌発生率の低下などの有益性があります。
勿論副作用があることもありますが、その時は投与量の減量や対症的な薬剤投与などで対応します。IFNの適応にならないケースやIFNが無効であったケースではウルソ、強ミノCなどにより肝炎の進展阻止を図ることが重要となります。
B型慢性肝炎
B型慢性肝炎はB型肝炎ウィルス(HBV)により引き起こされる慢性肝炎です。HBVはHCVより感染力が強く、感染経路は血液を介してのほかにも体液を介して感染します。HBVは成人に感染した場合、無症状に終わってしまうか急性肝炎を発症しますがあまり慢性化しません。
多くのB型慢性肝炎の患者さんは出産時に母から感染(母子感染)したものと思われます。この場合、子供の頃は肝炎を発症せず(無症候性キャリアー)、成人してから肝炎を発症します。うまくいけば自然経過で肝炎は沈静化しますが、長期間肝炎が継続(慢性肝炎)すると肝硬変へ早い時期に進展し、肝癌が発生してきます。
従来はIFNやステロイド離脱慮法、強ミノCなどで治療をしていましたが必ずしも有効でないことも多く難渋しました。ところが近年、HBVに優れた臨床効果を示すラミブジン、アデフォビル、エンテカビルなどの抗ウィルス剤が次々と開発され治療法が一変しています。
B型肝炎に関して患者さんに注意して頂きたい点を3つ挙げておきます。- 無症候性キャリアーでも肝炎の再燃、肝癌の発生などの危険があるので生涯にわたり定期的に通院すること。
- HBVを持っているかたは、ご両親ご兄弟についても検査してください。ご本人よりも病変が進行していることがあります。
- HBVを持っているかたは、結婚する前に相手の方にHBワクチンを打つようしてください。
このような事柄に関してもご相談しますので受診ください。
脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)
脂肪肝は肝臓に脂肪が過剰に沈着し、肝障害をきたす状態です。原因は糖分の取りすぎなどにより肝細胞で脂肪の合成が亢進し、脂肪滴として蓄えられることにあります。
単純な脂肪肝はダイエットすることによりかなり改善することができます。非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は単純な脂肪肝から進展した病態です、炎症と線維化を伴い、放置すると肝硬変に移行していきます。またそのなかから肝癌が発生する可能性も指摘されています。ダイエットが基本的な治療になりますが、薬剤投与も必要になることがあります。
C型肝炎、B型肝炎は過去の輸血が原因となっていることが多く、厚生省も本格的にウィルス肝炎治療の公費負担の制度を整備してきているので対象の方には紹介したいと思います。
また、強ミノCなどの肝庇護剤の定期的な注射も肝炎増悪防止には有効ですので当院で施行します。
肝臓病は症状が乏しく、症状が出たときは既に肝硬変に進行していたり、肝癌が発生しており手遅れということもしばしばあります。定期的な血液検査、腹部USなどの画像診断が必要です。ところが働き盛りで多忙な患者さんは、症状も無いの病院に行くのは困難です。そのような方は土曜日や夜診でぜひ診せていただきたいと思います。
また種々の原因による肝硬変や、肝癌の日常的な治療管理も病院と連携を保ちいたします。
芦屋病院では肝臓病教室など開催し、患者さんに易しく病気のことを知っていただくよう努力してまいりました。そのような機会も作りたいと考えています。
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- 内科・消化器内科
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