脂肪肝

更新日:2014年11月26日
検診などで肝機能異常を指摘され来院される方の多くが脂肪肝です。
 
脂肪肝とは肝内に脂肪が過剰に沈着し、肝障害をきたす状態です。
 
超音波検査を施行すると脂肪は音波を反射するので肝臓全体が白っぽく見えます。
 
原因は糖分の取りすぎなどにより肝細胞で脂肪の合成が亢進し、肝細胞内に脂肪滴として蓄えられることにあります。
 
単純な脂肪肝はダイエット、運動によりかなり改善することができます。
 
特に後遺症を残しません。
 
ただ約20年前より非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)という病態が明らかになってきました。
 
これは単純な脂肪肝から進展した病態で、炎症と線維化を伴い、放置すると肝硬変に移行していきます。
 
またそのなかから肝癌が発生する可能性も指摘されています。
 
ダイエット、運動が基本的な治療になります。
 
ウィルス肝炎のような切れ味のよい薬剤はまだありませんが、徐々に薬物治療も有効性が確認されるようになってきています。
 
信頼できるサイトとして
1)日本消化器病学会
http://www.jsge.or.jp/pdf_file/guide_201406.pdf   p12-13 など参照ください