ヘリコバクター・ピロリ菌

更新日:2015年2月17日
ピロリ菌は胃に慢性的に感染し、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などに加え、胃癌やMALTといった悪性疾患もひきおこす厄介な細菌です。
 
内視鏡をするとピロリ菌に感染した胃粘膜は胃の出口近く(前庭部)では萎縮し、また腸上皮化生と言って胃粘膜が腸粘膜に似た組織となり凹凸を認めることもあります(萎縮性過形成性胃炎)。また胃のひだは腫れぼったく粘液は粘稠です。
 
感染のない正常の胃との違いは明らかで、あえて検査をしなくてもピロリ菌がいることが明らかなことも多いですが、組織をとってウレアーゼテストという検査をするとすぐに結果が得られます。
 
陽性であれば、除菌療法と言ってピロリ菌を排除する治療をします。
 
H25年までは潰瘍がないと検査も健康保険が適応されませんでした、H25年からは条件付きですが可能となりました。
今までいちどもピロリ菌の検査をしたことのない方は、一生に一度それもあまり高齢にならないうちに、検診ででもいいので是非一度check されることをお勧めします。
 
信頼できるサイトとして日本消化器病学会 など参照ください